おはようございます。生きタコです。
今日も一緒に、生きづらさ軽減のための方法を学んでいきましょう。
さて、前回は、他者に主張(表現)する、ということに触れました。まだ読まれていない方は、ぜひ、こちらの記事を読んでからお進みください。
アサーションについて
前回からの繰り返しになりますが、アサーションは「断言」や「主張」と訳されるように、他者との関係の中で生じるコミュニケーションです。まずはアサーションに関して少しだけ触れておきたいと思います。アサーションの歴史やこまかな定義については、ネット検索をかけるとすぐにでてきますので、他のサイトにお任せします。なので、生きタコのブログでは、極力、難しい言葉は使わずに簡単な言葉で説明をして、アサーションのイメージをもってもらえるといいのかなと思います。
アサーションの種類
①受身的な自己主張
基本的に、主張が控えめなパターン。聞き手(相手)のことを考えすぎるあまり、言い訳がましく言ったり、あいまいな言い方になって、伝えるべきことが相手にきちんと伝えられない可能性がある。
→自己主張× 相手への配慮〇
生きタコ評価:相手を傷つけないという点において、生きタコにとってはとても実施しやすい主張の形。でも、伝えるべきことが伝えられないとしょうがないよな、とも思っている。
②攻撃的な自己主張
一方的な物言いパターン。自分の主張を押し通すことしか考えておらず、他者がどのように受け取るかというような配慮がないような主張ぶり。
→自己主張〇 相手への配慮×
生きタコ評価:前回の記事にある生きタコ失敗例から、相手に伝えるべきことを伝えられる一方で、人間関係という点においてその代償も大きいと思っている。
③アサーション
自他を尊重する素直な自己主張
→自己主張〇 相手への配慮〇
生きタコ評価:これこれ、これを目指したい。でも、生きタコにはちょっと難しいです。その理由は記事の後半で述べます。
機能的アサーションについて
ちなみに、話し手から見て効果的で、聞き手から見ても適切な自己表現のことを、「機能的アサーション」という言葉で近年では提唱されています。機能的アサーションは以下のように定義されています。
「話し手がある課題達成の必要性に迫られた状況下で,当該の課題をより効果的に達成し,かつ聞き手から,より適切と判断される対人コミュニケーション」
引用:三田村仰,松見淳子:相互作用としての機能的アサーション.パーソナリティ研究 18:220‒232,2010
話し手から見て効果的で、聞き手からみても適切な自己表現。ここでいう適切ってなんでしょうか。適切という言葉を聞くと、礼儀正しい、とかそのような言葉が頭に浮かんできます。もちろん、そうした礼儀正しさが適切とされる場合もあると思いますが、この、機能的アサーションでは、「相手(聞き手)から見てちょうどよいと感じられるような自己表現」が適切とされています。
何が言いたいかというと、敬語じゃなきゃダメ、とか、タメ語は絶対に使ってはダメ、ということではないということです。コミュニケーションが生じる状況(場面や相手、そこにいたるまでの流れなど)次第では、極端に丁寧にしすぎてかえって失礼だとか、気さくな自己表現の方が受け入れられやすいなどあると思います。すなわち、その状況(文脈と言ったりしますが)を判断して主張する、より柔軟な自己表現のことをさします。
攻撃的なアサーションを使いがちな人へ
効果的なアサーションであれば、攻撃的になってよい、というわけではありません。その主張がアサーションなのかそれとも攻撃的であるのかの判断基準の一つに、「相手のアサーション権を認めるかどうか」というものがあるそうです。自身に主張する権利があるように、聞き手の意見や主張を述べる権利があるということを認めているかどうか。つまり、一方的に主張して終わるのではなく、聞き手の意見や主張を聞く気でいるかどうかが、重要になってくると考えられます。また、攻撃的な主張を続けていると、相手との関係性を維持することは非常に難しくなってくると思います。
以上、今回はアサーションの種類を皆さんと一緒に学びました。次回は、どのようにアサーションを身に着けるかについてみていきましょう。
今日も読んでいただきありがとうございました!どんなコメントでもいただけたら嬉しいです。
今回参考にした書籍は以下です。特に三田村先生の論文は必見です。