皆さんこんにちは。生きタコです。
いきなりですが、皆さんは「よつばと!」という漫画をご存知でしょうか。海外でも読まれる名作ですので読んだことある人はもちろん、読んだことはないけど名前は聞いたことある、という人もたくさんいらっしゃると思います。
ちなみに「よつばと!」はこんな漫画です。
夏休みの前日、とある町に強烈に元気な女の子よつばと、とーちゃんの親子が引っ越してきた。遠い海の向こうの島から来たらしい不思議な女の子を、はじめて体験する出来事が毎日たくさん待っている。その日から始まる、よつばに振り回される周りの人達の日常を描いたハートフル?コメディ。
こんな人におすすめの漫画
さて、またいきなりですがこの漫画、とてつもなくおすすめです!
どんな人に読んでもらいたいか、と尋ねられたら、全員!と自信を持って答えられます。でもあえて、こんな人におすすめだよという、という人をあげるなら以下のようになります。
・忙しくて漫画に多くの時間を割けない人
・日常を楽しんでいる人
・日常に疲れている人
・お父さんやお父さんになる予定の人
本当に主観です。主観だとこんな感じかなと思います。
ではなぜ、上記のような方達におすすめなのかを説明していきます(あてはまらない方もぜひ読んでください!)
忙しくて漫画に多くの時間を割けない人におすすめの理由
漫画は読みたいけど、読みだすと時間が取られてねえ……とお悩みのあなた!この漫画は字が少なくコマも大きめなのでスイスイ読めます。1ページ移してみるとこんな感じです。
ね?読みやすそうでしょ?
この漫画には状況を説明するナレーションや、そのキャラが考えていることをあらわす吹き出しがいっさい書かれていません。文字としてあるのは会話のみです(たまに生活音)よって、読者はセリフとキャラクターたちの表情や情景から、キャラクターたちの心情を想像します。想像なのでそこに正解はなく、読み手の数だけ解釈があると思います。
そこがまた面白い!実際、よつばと!好きの友人や奥さんと会話すると、同じ場面で全く異なる印象を持ったということは少なくありません。これって何だか日常生活に似ていますよね。同じ場面なのに人によっては感じ方や考え方が異なり、そこに正解不正解はない、という心理の世界でいうところの基本がこのよつばと!でも十分に味わえます。
日常を楽しんでいる人
よつばと!の主人公である「よつば」は、とにかくその時その時を全力で楽しんでいます。動物園や海といったレジャースポットではもちろんのこと、家の大掃除や自転車に乗るといった何気ない日常場面でもとにかく楽しんでいます。そんな様子を見ていると、よつばのように、自分ももっと生活を楽しもうという気にさせられます。
また、よつばは自身の感情にも素直です。好きなものは好き、嫌なものは嫌、分かりやすく表情に出してくれますし、相手が誰であろうと面と向かって口にします。この分かりやすさ、素直さが読んでいてとても気持ちいいです。子供なんだからそれは当たり前、と思うかもしれません。でも大人だって、例えば「ありがとう」というような感謝の気持ちなどは、相手にもっと分かりやすく伝えてもいいのかな、なんて思います。
日常に疲れている人におすすめの理由
生きていることは楽しくもあり、そして辛くもあります。ほら、よつばもそう言っています。
皆さんは疲れている時、どうしますか?ひたすら休む人、本を読む人、ゲームをする人、誰とも喋らず一人で過ごす人。疲れている時の対処法は人それぞれだと思います。生きタコの場合、「自然と触れ合う」という対処法をとりがちです。近所の公園を散歩して木々を眺めることや、通勤の途中で見つけた花を視界に入れて意識的に見つめたりします。そんなことをするだけで、何となく気持ちがスッと軽くなっていきます。
よつばと!の住人たちも、自然とよく触れ合っている印象があります。キャンプに行ったり、海や川で石を拾ったり。石拾いなんて恥ずかしい、と思われる方もいるかもしれませんが、何も石拾いに限らず、自然に触れたり、夢中になれたり、といったことは、もしかしたら多くの人にとってのストレス解消法になり得るかもしれません。この漫画に登場する単純な遊びで、ちょっとやってみたいな、と思えたものはどんどん日々の生活の中で取り入れてみることをお勧めします。いつかこのブログでも、心理学的な知見を取り入れたストレス対処法に関しての記事を書きたいと思っています。
お父さんやお父さんになる予定の人へおすすめの理由
子育ての視点からの大変勉強になる漫画です。とーちゃん(父親)は基本的には、よつばの自由を尊重しています。だからと言って、なんでもかんでも許しているわけではありません。身に危険がおよぶことや、嘘をついたことに対しては、しっかりと注意します。その、読者から見ても、そして、よつばから見ても分かりやすいであろうとーちゃんの子育ての仕方が、まだ子どものいない生きタコには大変勉強になっています。
物語を通して始終余裕があってユーモアがあり、子どもの真剣に対して真剣に向き合ってくれるとーちゃんですが、最新巻の15巻では、よつばへの子育てに関する苦悩が垣間見えるシーンがあります。
ネタバレになるので内容は控えますが、このシーンを見て、ますますとーちゃんのことが好きになりました。何回読んでも涙が流れでるシーンです。気になる方は、ぜひ読んでみてください!
最後に
さて、今回はよつばと!の魅力を紹介しました。タイトルに公認心理師が〜とありますが、結局、一読者として紹介をしてしまいました(笑)
よつばと!は、暴力的なシーンがいっさいなく、子供から大人までどの世代でも楽しめる漫画になっています。登場人物がみんな優しい理想郷のこの世界に、あなたも触れてみませんか?