おはようございます。タコです。
このブログでは生きづらさの解消のため、心理学的な生活のコツや、生活術などを実践を通して紹介していきたいと思います。
え?
そもそも、なんでそんなことを始めたかって?
今回は少しだけ自分のことを話そうと思います。
大学で心理学を教えていた頃
それはまだ、大学で心理学を教えていた頃の話です。
助教として、学生たちに心理学を教える日々。それだけでも大変なのですが、大学の教員というのは、教育や研究以外に、大学の雑務もこなさなければなりません(特に私が勤めたような小さい大学ではなおさらでした)。
それに加え、一番の若手だからという理由で、教授たちの手伝いや事務的な仕事も日々、星が降る如く身に舞い降りてきました。
気づけば教育や研究よりも雑務に費やす時間が圧倒的に多くなり、教員ではなく事務さんとして働いているような感覚でした。
そして、日々の業務時間内では仕事が終わらず溜まる一方。なんとかしなければと朝早くに出勤して、誰よりも遅くに退勤するという日が続き、寝ても寝ても体力が回復していかないという状況にまで追い込まれてしまいます。
そんな日々を送っていれば、当然、気持ちの余裕もなくなります。同僚たちとの関係性も悪くなり、穏やかな性格の自分には考えられないような事件も起こしてしまいます。詳しくは、過去の記事をご覧ください。
さらに悪いことは続きます。仕事が終わらない→体力が回復しない→ますます仕事が終わらない→上司から叱責を受けるところまでくると、人に対する信頼感が全くもてなくなってしまいました。
今でこそ、仕事のマネジメントができない自身のスキル不足であったと、そう振り返られるのです。
でも当時は、雑務を押し付けてくる教授たちや、教員に事務作業をやらせる事務職員の方達を、恨んでばかりいました。
最悪な日々の中での救い
そのような中でも救いはありました。それは、学生たちに心理学を教えている時でした。ありがたいことに、学生たちからはよく頼られていたと思います。
私から見た学生たちは、良くも悪くも素直でした。その素直さに、こちらも構えることなく付き合えたのだと思います。研究室に授業の質問にくる学生たちと話をしているだけで、スーッと胸が軽くなりました。
そんなる日、一人の学生が研究室に遊びに来ました。その日は仕事に追われており、学生に背中を向けパソコンを打ちながら、会話をするということをしていました。
忙しさから、学生との会話に身が入っていませんでした。
そして、程なくしてその言葉はきました。
《先生って心理学の先生なのに、なんだか毎日が辛そうだですね。心理って幸せになれないんですか??》
パソコンを打つ手が止まりました。
そして、学生の方を振り返り、幸せを追い求めれば求めるほど、心理学的に幸せにはなれないんだよ……、なんて真面目なことを返したと思います。学生はへぇって感じで帰っていきました。
幸せになるための心理学?
以来、心理学は本当に幸せになれないのだろうかと考えるようになりました。
幸せになるために心理学を学んでいるのではない、ということは間違いないのですが、でもその時の自身が幸せでないことは確かでした。
そればかりか、当時の生活の満足度は著しく低かったと思います。
これではいけないと思い、大学の教員を辞めました。辞めるときはたくさんの人に「もったいない」と言われました。
確かに、ポストが少ない大学教員になれたことは、人から見ればとても幸せなことなのかもしれません。そんな貴重なポストを捨てずに、なんとか自分を保って仕事を続けなさいと、多くの人が口にしました。
でも、当時の私にそのエネルギーはもうありませんでした。というか、本当に限界でした。そして、まだ次の仕事も決まっていないうちに退職願を出しました。
心理学を学んでいるのに不幸そう。学生の言葉は退職した今でも頭に残っています。
現在の私
現在は、現場の心理職として働いています。幸せかと問われれば「happyです!」と答えられるところまで来ました。
気持ちの回復要因として、環境が大きく変わったことはもちろん大きいです。
でもそれ以上に、生活の満足度を上げるべく、心理学的な知見を取り入れながら色々なことにチャレンジしだしたということがかなり影響していると思います。
そのチャレンジの一つに、このブログがあります。
これからもいろいろなことにチャレンジして、この場で報告できればと思います。
そして、皆さんのブログに書かれてある「素敵だな」と思える体験は、私も真似して取り組んでいきます。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
こんな私ですが、これからもどうぞよろしくお願いします!