タコブログ〜公認心理師と共に楽しむ〜

日々が楽しくなるようなコツを、公認心理師が心理学の知識を用いて紹介します。また、世の中の名言(時に迷言)を独断と偏見で心理学的に解釈していきます。

【カウンセリング】カウンセリングって受けてみたいけど、結局なんなの?

こんにちは。タコです。

今日はカウンセリングについて書きたいと思います。

 

カウンセリング?

そんなのなんとなくイメージつくよ。

ほら、あれでしょ。

だから、話し合うあれでしょ。

 

カウンセリング?

なんか催眠とかして怪しいやつでしょ。

 

カウンセリング?

困りごとがない私には無縁です。さようなら。

 

カウンセリング?

実は受けてみたいけど、ちょっと怖いな。

 

きっと色々なイメージがあるのではないのかなと思います。

 

今はもう、カウンセリングという言葉が、世の中に当たり前のように広まっています。

 

カウンセリングにかかったことがない人でも、例えば小学校や中学校、そして高校にスクールカウンラーという人がいたなあと、思い浮かべるかもしれません。

 

今では小学生でもカウンセラーという言葉を知っている時代。

 

そんな中で、改めてカウンセリングとは、そしてカウンセラーとは何か、ということを説明してみたいと思います。

 

 

カウンセリングとは

 

カウンセリングとは、カウンセラーと相談者が対話を通じて、相談者が今の困りごとの状態から抜け出すためのサポートすることを指します。
 
つまり、相談者の心理的な悩みの解決を目的とします。
 
広い意味でのカウンセリングには、心理職以外の人間が行うカウンセリング(美容カウンセリング等)も含まれますが、ここでは、公認心理師臨床心理士が行うカウンセリングを取り扱います。
 
カウンセリングには認知行動療法、精神分析的心理療法、家族療法などさまざまなものがあります。
 
たくさんあるので、自身の症状に合わせてカウンセリングを受けることが大切です。
 
 

カウンセリングで得られるもの

 

得られるものは人によって様々ですが、対話を通じて、または心理教育等を受けて、相談者自身が気づきを得たり、それまでとらわれていた考えや行動から解放され、生活しやすくなったという体験が得られます。
 
 
また、問題が漠然としている方も、話をすることによって、問題が明確にすることができたり、客観的に見れるようになります
 
 
 

カウンセリングの値段と受けられる場所

カウンセリングの料金は様々です。

 

例えば、医療機関(病院や精神科クリニッ)でカウンセリングを受ける場合、保険診療内で行われるものもあれば、保険が適用されずに全額自己負担となる機関もあります。

 

自分がカウンセリングを受ける前に、これから向かう機関が、カウンセリングを保険診療内で行っているのか、それとも自己負担となるのか確認しましょう。

 

医療機関以外でカウンセリングを受ける場合は、料金がその事業主によって設定されています。

 

一概には言えませんが、1時間あたり大体5000円〜10000円くらいで設定している所が多いかもしれません。

 

まだ臨床心理士や公認心理師を養成している大学や大学院には、相談室が附属施設として併設されていされています。

 

そうした相談室では、公認心理師や臨床心理士を志す大学院生がケースを担当する場合があるため、料金は比較的安めに設定されいます。50〜60分で1000円〜3000円の範囲内で設定されているような印象です。

 

カウンセラーができないこと

 

・診断名をつけることや、お薬は出せません。

 

・その人の代わりに大きな判断や決断をすることはできません(例えば、退職するかどうか、離婚するかどうかなど)。

 

・カウンセラーと相談者が、家族や親友、恋人とのような重要な関係性を持つことはできません。

 

カウンセラーの選び方

 

世の中にはたくさんのカウンセラーが存在します。

 

あなたがもしカウンセリングを受けることを考えていて、相談機関を見つけたとしても、そこにいるカウンセラーと相性が合うか合わないかは運の要素が強いと思います。

 

医療機関に受診していてそこからカウンセリングを受けるよう言われる場合、主治医の先生があなたにあったカウンセラーを紹介してくれることがあります(常にそうとは限りませんが)。

 

じゃあ民間のカウンセリングを受けたいと思っている場合はどうやって選べばいいのさ。

 

という質問が飛んできそうです。

 

運の要素が強い以上、正直なところ、受けてみるよりほかないとしか言いようがありませんが、一点だけ、強く勧められるポイントがあります。

 

それは、そのカウンセラーが公認心理師か臨床心理士の資格を持っているかどうかをチェックしてください。

 

これからの資格は、大学や大学院でしっかりと心理学を学んできた証になります。

 

資格が全てではありませんが、でも資格があるということは、心理学について学び、研鑽する機会がある人間でもあります。

 

ぜひ、カウンセラー選びの参考にしてみてください。

 

最後に

 

カウンセリングやカウンセラーについて書いてみました。

 

この記事をここまで読まれた方というのは、多かれ少なから、カウンセリングに関する興味がある方なのではないかと思います。

 

日本ではカウンセリングがまだまだ敷居の高いところにあるような気がしています。

 

こんなこと相談して良いのかな、

 

話したくないことも話さなくちゃいけないのかな、

 

など、色々なことを考えてしまうかもしれませんし、そのように考えて不安になることは、もちろんおかしなことではありません。

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中には、悩みの解決を人に頼っちゃダメだ、自分の力で解決新くちゃいけない。

 

というように考える方もいらっしゃると思います。

 

確かに一人で解決する力はとても大事です。でも、それと同様に、他者にヘルプを出すスキルも大切になります。

 

人間、生きていれば必ずと言っていいほど、一人では解決できない問題にぶち当たります。

 

そうした時は、他者に相談することを躊躇わずに、ぜひカウンセリングを受けてみてください。

 

もちろん、カウンセリングを受けるのはハードルが高いという方もいると思います。

 

そんな方は、ぜひ、家族や友人といった身近な人への相談スキルを身につけておきましょう。

 

以上、今日も読んでいただきありがとうございました!

今日という日が皆さんにとって良い一日となりますように。