タコブログ〜公認心理師と共に楽しむ〜

日々が楽しくなるようなコツを、公認心理師が心理学の知識を用いて紹介します。また、世の中の名言(時に迷言)を独断と偏見で心理学的に解釈していきます。

【リフレッシュ】疲れについて知ろう

こんにちは。タコです。

いきなりですが皆さん、リフレッシュできていますか?

 

コロナ禍により、これまでとは異なる仕事・休日スタイルを強いられ、なんとなく疲れたな、なんて思う日もあるのではないでしょうか。

 

私たち人間は、自分のリズムが保てなくなると、疲れが生じます。

そして、毎日を忙しく過ごしていると、その疲れにすら気づかないこともあります。

 

そんな時に必要なのがリフレッシュ!

さあ皆さん、気分転換が大事ですよ!

 

……とは言われても、

どんな風にリフレッシュしたらよいか分からない。

気分転換ってどうするんだっけ?

 

そんな風に悩まれる方いるのではないでしょうか。

 

今回はリフレッシュや気分転換を図るその前に、

疲れ、について学んでみたいと思います。

 

疲れについて知ることで、効果的なリフレッシュや気分転換が図れるようになります。

(具体的なリフレッシュや気分転換の方法は、また次回、ご紹介したいと思います)

それでは、疲れについて、学びましょう!

 

 

疲れは意識化できる

 

私たち人間は、疲れ意識できる、ということをまず覚えてしまいましょう。

どんな時に疲れが意識されやすいかは以下の通り。

 

①目的以外の事柄に注意がそれるようになった(やるべきことに集中できない)時

②ミスが出てきたり、多くなった時

③体の症状の変化(肩がこる、目が痛いなど)を感じた時

④休息している時

 

上の3に関しては、イメージしやすいかと思います。

 

しかし「休息している時に疲れを意識する」とはどういうことでしょうか。

 

こんな経験ありませんか?忙しい日々を送っていて、ようやく一仕事終えた際、

 

あれ、俺ってけっこう疲れてたんだな

 

という風に振り返ることないでしょうか。

 

これは活動することから離れると、意識が「自分」に向くことにより起こる現象です。

こんな風に、①~④の疲れの兆候に気づくことで、自分は「疲れている」と自身を評価します。

 

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疲れとは?

 

疲れを意識できることは分かりました。では、そもそも疲れとは何なのでしょうか。

 

日本疲労学会では疲れを「疲労とは過度の肉体的および精神的活動、または疾病によって生じた独特の不快感と休養の願望を伴う身体の活動能力の減退状態である」定義しています。

 

ポイントは肉体的および精神的活動、といった点です。

 

肉体的疲労は、筋肉が疲労している場合が多く、主に、運動のしすぎや体を動かしすぎた後に起こりやすいとされています。

 

そして、精神的疲労は主に仕事や学校といった対人関係が生じる場で感じやすく、気の使いすぎなどからくる不安やストレスの疲労が多いといわれています。

 

やっかいなことに、肉体的な疲れも精神的な疲れも、私たちは「疲れ」としてまとめがちです。

 

日常の中においては肉体も精神もよく使いますから、いったい「何が」疲れの原因となっているのか、特定できない場合が多くあります。

 

そして実はもう一つ、今回は詳しく述べませんが、神経的な疲労というものもあります。

 

イメージしやすいところで、テレビやPC、スマホといった電子機器を長時間しようしていると、その情報量の多さから、脳や神経が疲れてしまう疲労のことを指します。

 

さて、これら3つの疲労には厄介な点があります。

 

その厄介さとは、からだの疲れもこころの疲れも神経の疲れも、いずれも同じように「疲労感」として頭の中で理解されてしまう点です。なので、疲労感がどの疲労によって生じるのかは正確にはわかりません。

 

そして、これら3つの疲労は、互いに密接に関係しているため、放っておくと、しつこい疲れとして体に残ってしまいます。

 

以上から、私たちは疲れを意識した段階で、もしくは、疲れが意識化されないうちから、効果的に疲れをとっていく必要があります。

 

それでは次回は、効果的に疲れをとるためのポイントを紹介したいと思います。

 

今日も読んでいただきありがとうございました。

皆さんにとって良い一日となりますように。