こんにちは。タコです。
いきなりですが、皆さんは今、不安を感じていますか?
記事を読み進める前に、少し時間をとって、今、抱えている不安について考えてみてください。
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はい。いかがでしたでしょうか。
その程度の差があるとはいえ、何かしらの不安を抱えている方が多いのではないでしょうか。
今日の記事では、主に以下の点を強く主張したいとおもいます。
・不安と恐怖の違いについて
・不安や恐怖って、悪いものではないんだよ
・いろいろな不安があるよ
・不安や恐怖が大変になる時とは?
全体を要約してしまえば、不安って誰にでもおこるから、まずはその不安について正しい知識をえておきましょう!というお話になります。
不安を抱えやすい方、不安を少しでもなんとかしたいと考えている方は必見です。
不安と恐怖の違いについて
不安とは、まあ感情です。どんな感情かといえば、自分にとって脅威となることが予測される際に生じる漠然とした不快な感情です。
引用元:不安の科学と健康
そうそう、脅威だし、不快だし、ってとこで納得いただける方は多くいると思います。
では、ここの文字はどうでしょうか。
自分にとって脅威となることが予測される際に生じる漠然とした不快な感情です。
漠然。この言葉を聞いて「?」となりますか?
この漠然をより理解するために、恐怖を例にあげてみたいと思います。
恐怖は実際上の脅威が明確に提示されている状況で生じる感情です。
漠然と明確。
つまり、
火事になったらどうしよう、
とか、
鍵をかけわすれて泥棒が入ったらどうしよう、
というように、起こる起こらないか漠然とした状況下に生じる不快な感情が不安。
一方で、火事だ!
とか、
泥棒だ!
という脅威が明確な際に生じる感情が恐怖となります。
どっちの感情が良いとか悪いという話ではありません。
むしろ、不安や恐怖そのものは、あなたを守るために必要なものでもあるのです。
不安や恐怖って悪いものではない
えっ?不安や恐怖が私を守るって?
そうです。
不安があるからこそ、私たちは自分の身を守ろうと準備をします。
テストで悪い点数を取ったらどうしよう→不安→だから早めに勉強しよう
家の鍵を落としたらどうしよう→不安→落としても気づくようにキーホルダーをつけておこう。
など、対策を練ることができます。
そして、恐怖についても同様に、身を守れ!と私たちに知らせてくれます。
そして私たちは、その脅威から身を守るために戦ったり、逃げたりといった対策をとることができるのです。
すなわち、不安や恐怖は私たちが生きていくのに必要な「警告信号」でもあります。
さまざまなタイプの不安
とはいえとはいえ、
不安に頭を悩まされている方は多いと思います。
皆さんは、不安症ということばを聞いたことがありますか?
不安症に関しては、例えば以下のように分類もされています。
(項目はアメリカ精神医学会の診断と統計マニュアルDSM-5より不安症群から抜粋)
・分離不安症
たとえば家族など愛着を持っている人物からの分離に対して、過剰な恐怖や不安を抱いてしまう状態です。
・パニック症
動悸、めまい、発汗、吐き気、窒息感、手足が震えるなどの発作(パニック発作)があり、発作への不安が続いたり行動に制限が生じ、そのことで生活に支障が出ている状態。
・広場恐怖症
強い不安を経験した場合(社交不安症やパニック症)に、逃げ出すことができない場所や助けが得られない状況や場所(例えば交通機関など)に追い込まれてしまうことに対し、恐怖や不安を抱く状態のことです。
・社交不安症
人前で話をしたり、食事をしたりすると、緊張が高まって不安や恐怖を感じるため、そのような状況を避けるようになっている状態です。
・限局性恐怖症
特定の状況や物に対して不安や恐怖を強く感じてしまうことです。
・全般不安症
限局性恐怖症とは異なり、特定のものに限らない不安が長時間続くじょうたいです。特定のものに限らないため不安の対象は様々に変わり、慢性的に不安を持ち続けている状態です。
不安や恐怖が大変になる時とは?
いろいろな不安を見ていただきました。
私、これに当てはまるかも、と不安になってしまわれた方もいるかもしれません。
でも、先ほど述べたように、不安や恐怖は誰にでも生じるものです。
不安や恐怖をまったく感じずに生きているという方はまれです(多分いないです)。
心を取り扱うプロである精神科医や心理師だって、不安や恐怖を感じることはあります。
では、どこからの不安や恐怖が問題(不安症)となるのでしょうか。
不安症は、不安や恐怖が強くなって、発汗や震え、発作などの症状が強く出すぎてしまう疾患でもあります。
そして、そのような不安感情や症状が、ある一定の期間出続けていたり、そのような不安感情や症状があるために、学校や家庭などの日常生活に支障と障害が起きてしまっていると時が、不安が問題となっている時です。
もっとざっくりと言ってしまえば、
不安を抱えることは問題ではない。問題となるのは、その不安や症状があることで、日常生活になんらかの支障が生じている時、不安が問題となります。
不安に関して、ご理解いただけましたか?
では、このような不安にどのように向き合うのか、次回の記事で紹介したいと思います。
今日もお読みいただきありがとうございました。
皆様にとって良い一日となりますように。