タコブログ〜公認心理師と共に楽しむ〜

日々が楽しくなるようなコツを、公認心理師が心理学の知識を用いて紹介します。また、世の中の名言(時に迷言)を独断と偏見で心理学的に解釈していきます。

【必見】心理職が教える良いコミュニケーションとは【心理学】

皆さん、こんにちは。タコです。

 

右耳付近にできていたニキビが治ったら、今度は左耳付近にニキビができて凹んでいます。

 

さて、夏も終わりに近づいてまいりました。皆さん、お元気でしょうか?

 

今日は、コミュニケーションについて書いてみたいと思います。いきなりですが、

 

良いコミュニケーションとはなんでしょう?

 

的確なアドバイスを与えることですか?

 

それもと、嘘偽りのない会話のやりとりでしょうか?

 

心理職にとっての良いコミュニケーションとはズバリ!

 

ズレのないコミュニケーション

 

となります。

 

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ズレのないコミュニケーション?ズレってどんなズレ?

 

そうだね。じゃあ例えば、次の会話のやりとりを見てみよう

 

会話例その①

 

A:「明日のゼミの発表、嫌だなあ」

 

B:「大丈夫だって!Aさん発表上手だし、絶対にうまくいくって!」

  

はい。このやりとりどう感じた?

 

まったく問題ないように感じたよ?

 

そうだね。言葉でのやりとりだけ見ると全く問題ないように感じるよね。じゃあ、さっきのやりとりにAさんとBさんの考えを加えてみるよ。

 

会話例その②

※( )⇦かっこの中は考え

 

A:「明日のゼミの発表、嫌だなあ(発表の時っていつもゼミの時間が長くなるからな。その後のバイトに遅刻したくないな)

 

B:「(ははあ〜ん。発表がうまくいくかどうか心配なんだな。よし、励ましてやるか!)大丈夫だって!Aさん発表上手だし、絶対にうまくいくって!」

 

 

はい。どうでしょう?

 

ズレてる!

 

この後にAさんが「いや、そうじゃなくてバイトに遅刻しないか心配なんだよね」っていうふうに訂正してくれるだろうから、特に問題はないんだけど……

 

問題はないけど?

 

例えば、まだそこまで親しくない間柄だったり、カウンセリング場面でのカウンセラーとクライエントの関係においては、訂正されることなく会話がズレたまま進んでしまうことがあるんだ

 

どういうこと?

 

じゃあ次の会話例を見てみよう

 

会話例その③

 

A:「友達に挨拶をしたけれど、挨拶を返してもらえなくて……(私の声って、通りにくいのかな。いつも声が小さいって怒られるもんな)

 

B:「(友達に嫌われているんじゃないかと心配なんだな)そのお友達とは何かあったの?」

 

A:「(えっ、なんで友達との関係を聞かれたんだろう)いや、特に何もありませんが」

 

B:「(うーむ、何かあるだろうな)じゃあ、ふだんの友達関係について教えてくれる?」

 

なんかAさんが可哀想……

 

そうだね。ちょっと極端な例ではあったけど、コミュニケーションのズレは、相手との関係性を築いていくのに、大きな弊害となってしまうよ

 

じゃあどうすればいいの?

 

それは、相手の話を聴く、ということが大事だね

 

聴く?でもBさんはAさんの話をすでに聞いていると思うけど

 

その聴き方にも実は目標があるんだ。その目標とは、話し手と聴き手が、可能な限り、同じものをイメージできている状態を目指しましょう

 

イメージを共有するためには、色々と具体的に聴かないと難しそう

 

その通り。イメージを共有するための大きなポイントとして、聴き手は具体的に尋ねる、ということが重要になってくるよ。さきほどの例で見てみましょう

 

会話例その④

 

A:「友達に挨拶をしたけれど、挨拶を返してもらえなくて……(私の声って、通りにくいのかな。いつも声が小さいって怒られるもんな)

 

B:「(挨拶を返してもらえなかったことの、どんなことを気にしているんだろう)挨拶を返してもらえなかったんだね。ちなみに、挨拶を返してもらえなかったことのどんなことが気になるかな?」

 

A:「(教えてもいいけど、そんなこと気にするな!で終わられたら嫌だな)なんか私の声って通りにくいのかなって気になっちゃって」

 

B:「(声の通りにくさを気にしてるのか。もうちょっと知りたいな)声の通りにくさかあ。これまでも何か、声が通りにくいと感じるようなことってあった?」

 

A:「(あれ?ちゃんと聞いてくれてる?)はい。実は……」

  

こんな感じになります。

 

そっか。何を気にしているか、というのを相手に尋ねちゃえばいいんだね

 

その時のポイントとして、相手が感じていることを話してくれた際、否定したりアドバイスしたりは要注意だよ。否定することやアドバイスすることが必ずしも悪ではないんだけど、相手との関係性ができていない内は厳禁です。

 

Bさんも、そんなこと気にするな!で終わられたら嫌だな、って心配していたもんね

 

否定やアドバイスは日常場面でさんざん受けている可能性があるからね。せっかく自分に話をしてくれた時には、その人が今まで受けてきた対応とは別の対応を提供したいよね

 

というわけで、今日は、心理職が考える良いコミュニケーションというものについて書いてみました。

 

コミュニケーションについては、こちらの記事でも触れていますので、ぜひみて見てみてください。

 

 

www.takonoblog.com

 

 

またコメント等でご意見をいただけたら嬉しいです。

 

それでは、今日も読んでいただきありがとうございました。

 

皆さんにとって良い一日となりますように。

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