タコブログ〜公認心理師と共に楽しむ〜

日々が楽しくなるようなコツを、公認心理師が心理学の知識を用いて紹介します。また、世の中の名言(時に迷言)を独断と偏見で心理学的に解釈していきます。

【映画】5回以上は観ている映画を紹介します【すべての大人に観て欲しい】

こんにちは、タコです。

 

今日は僕が大好きなある映画を紹介したいと思います。

 

その映画とは、、、

 

ものすごくうるさくて、ありえないほど近い

 

f:id:ikizuraitako:20210829174717j:plain

ものすごくうるさくて、ありえないほど近い - 作品 - Yahoo!映画

 

独断と偏見で、この映画をどんな人に見てもらいたいか書きました。

 

・自閉症について知りたい人

・子どもがいるすべての親

・これから親になるすべての大人

・子どもと関わる仕事についている人

・人の優しさに触れて泣きたい人

 

それでは、僕なりの見所を紹介していきたいと思います!

 

 

 映画のあらすじ

 

911の同時多発テロで、大切な父(トム・ハンクス)を亡くした少年オスカー(トーマス・ホーン)。ある日、父の部屋に入ったオスカーは、見たことのない1本の鍵を見つける。その鍵に父からのメッセージが託されているかもしれないと考えたオスカーは、この広いニューヨークで鍵の謎を解くため旅に出る。

解説・あらすじ - ものすごくうるさくて、ありえないほど近い - 作品 - Yahoo!映画

 

父親の死という、厳しい現実をオスカー少年がどのように受け入れていくのか。

 

そして、オスカー少年の持つ、自閉症(発達障害)の様々な特性に、本人や周囲の人間がどのように関わっていくのか。

 

偶然に見つけた「鍵」の秘密を探る冒険に出ながら、少年が成長していく様をみることができます。

 

 発達障害の二次障害としてあらわれやすい、気分の落ち込み(うつ)についても是非、ご参照ください。

www.takonoblog.com

 

オスカー少年に関わる大人の優しさ

 

登場人物の中で、子どもはオスカー少年だけです。あとの登場人物は全員が大人です。

 

大人の世界には様々な事情がります。

 

様々な事情がある中で、純粋な感情をぶつけてくる子どもと向き合う際、辛くなることってありませんか?

 

余裕がある時ならまだしも、自分自身が辛い時、子どもの世話をすることって、必ずしも楽しいことばかりではないと思います。

 

それでも、子供はぶつけてきます。ありったけの感情を。

 

しかし、この映画に登場する大人たちは、様々な事情を抱えながらも、オスカー少年とオスカー少年の抱える自閉症という特性にしっかりと関わります。

 

ネタバレになるので詳しくは書けませんが、大人の様々な優しさに、オスカーくんは触れていきます。

 

ぜひ、皆さんもこの映画を見て、その優しさに触れてみてください。

 

恐さの克服方法の描き方が上手!

 

オスカーくんは、地下鉄や、橋を渡ること、ブランコに乗ることなどに恐怖を感じています。

 

これらは、自閉症の特性として描かれています(どうしてそんなものが恐いの?というものを必要以上に恐がる)。

 

周囲からすれば、なんでそんなものが恐いの?というものを恐がるオスカーくんは、みる人から見れば、わがまま、とか、変わった子、という風に映るかもしれません。

 

そんなオスカーくんの恐いものに、向き合ってあげた老人がいます(ネタバレになるので、この老人が何者かは書きません)

 

この老人の、オスカーくんへの関わり方が本当に上手なんです。

 

必要以上に恐がる子どもを、その恐さを抱えながら挑戦させる巧みなテクニックは、例えば子どもの支援をする心理職や保育士さんといった、対人援助職はまさに必見だと思います。

 

もちろん、お子さんがいる親御さん達にも、ぜひ学んでもらいたいテクニックです。

 

子どもの本気には、大人も本気で対応すること

 

僕が、この映画を観て学び得ることができた一番大きなものです。

 

オスカーくんが本気で取り組んでいるものに対し、彼のお母さんは本気で向き合ってくれます(ネタバレになるので詳しくは書けません)。

 

そうしたお母さんの本気が、オスカーくんの凝り固まったルールやこだわりを、あたたかく溶かしてくれました。

 

お母さんだって、旦那さんを亡くしてとても辛いはず。

 

そんな辛さを抱えながら、息子の取り組んでいることに本気で対応した、このお母さんの姿勢に、いち支援者として、そして、いち人間として、感銘を受けました。

 

お母さんが息子に伝えたセリフで、大好きなものがあります。

 

f:id:ikizuraitako:20210829184800j:plain



「近づこうとしたのよ」

 

これって、人と人との関係の中で、凄く大切な言葉だと思いませんか?

 

いくら親子とはいえ、相手の考えていることが100パーセント理解できる、なんていうことは、ほとんどあり得ないのではないでしょうか。

 

だからこそ、この近づこうとする姿勢が大事なのだと思います。

 

息子が本気で取り組んでいるもの、息子が見えている世界、大切にしているものを知るために、このお母さんは近づく努力をされました。

 

その人を理解するには、近づこうと努力すること。

 

心理職として胸を打たれます。

 

 

さて、いかがでしたでしょうか。

 

今日は、映画「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」を紹介しました。

 

一人でも多くの方に観てもらいたいです。

 

今ならアマゾンプライムで見ることも可能ですよ。

 

ご購入の際はぜひこちらから。

あなたの1ポチが、5回以上はこの映画を観ている心理職をHappyにします🙇

お好きな方のバナーをポチってもらえると、とても嬉しいです!↓↓↓

にほんブログ村 メンタルヘルスブログへにほんブログ村 哲学・思想ブログ 心理学へ