みなさん、こんにちは。タコです。
いきなりですが、スヌーピーの名言を紹介します。
I don’t have time to worry about who doesn’t like me.
I’m too busy loving the people who love me.
僕のことを好きじゃない誰かのことでくよくよする時間はないんだ。
僕は、僕を大好きでいてくれる人を大好きでいるのに忙しすぎるから。
ところでみなさんは、他人から自分がどう思われているか気になりますか?
嫌われたのだろうか。怒っていないだろうか。駄目な奴と思われていないだろうか、とか。
そうしたことで、悩まれたことはあるでしょうか?
カウンセリングにいらっしゃる方達の中には、他人からの評価が気になりすぎて、お困りの状態にある人が少なくありません。
今日は「他人からの評価が気になる方」に送る記事です。
ぜひ、読んでいってください!
他人の評価が気になる人に、良く言われていること
「他人の評価 気になる」といったキーワードで検索をかけると、よくアドラー心理学や自己肯定感がヒットしやすいかと思います。
ところで、実際のカウンセリング場面で、アドラー心理学を実践しましょう、自己肯定感を高めましょう、なんていうことは、僕の場合、ほとんど(というか、まったく)やりません。
なんでやらないの?
うーん、他人の評価が気になる患者さんって、すでにネットや本から知識を得ている方が多いのね。
自分のことについて、一生懸命、調べているんだね。
そうそう。だから、アドラー心理学や自己肯定感に関する取り組みは、すでに実践されている方がほとんどです。なので、それでも他人の評価が気になる、ってことは、実践の仕方が間違っているか、それらの方法がその人にフィットしていないかだと思うんだよね
なるほど。
だって、せっかくカウンセリングに来てくれたのに、もう試していることや、全然フィットしないものを提案してもしょうがないでしょ。
※アドラー心理学や自己肯定感の考え方がフィットする方は、ぜひそのままで!あくまで、僕のカウンセリングでは、扱うことがほとんどないというだけの話です。
じゃあ、先生は「他人の評価が気になる」という人に、どんなサポートをしているの?
その人の状態によるから一概には言えないけど、大きくは認知行動療法や、対人関係療法の考え方をよく用いているかなあ。
認知行動療法も対人関係療法も、どちらも心理療法の種類だね。
それぞれがどのような療法であるのかは、またいつか詳しく書くきたいと思います。今日は、それぞれの考え方をざっくりと紹介するから、使えるものは日常の中でどんどん使えたらと思います。
認知行動療法と他者評価
大前提として、他人の評価が気になる、というのは別に問題がありません。
問題となるのは、他人からの評価が気になるあまり、日常生活に何かしらの不具合が生じていることが問題となります。
例えば、
他人からの評価が気になるあまり、仕事に行けない
とか、
他人からの評価が気になるあまり、自分の言いたいことをいつも言えなくて、落ち込む
とかです。
で、評価が気になっている時のきっかけや状況、その時に頭に浮かんだ考え方、感情、身体反応、実際にとっている行動などをおさえていきます。
上の例で言えば、
気になりやすい状況:上司や同僚から仕事を振られた時
頭に浮かんだ考え:今いっぱいいっぱいだから他の人に任せてほしいけど、そんなことを伝えたら、駄目な奴と思われるんじゃないかな
感情:恐れ、不安
身体:固まる感じ
行動:「やります。任せてください」と言う。
ここまで出来たら、短期的に得られる結果と、長期的に見ると訪れるであろう結果を予測します。
短期的な結果:上司や同僚から怒られずに済む
長期的に見ると訪れるであろう結果:仕事がいっぱいいっぱいになり、休日にも出勤する羽目になるかも。
まずはこうした整理をすることから始めます。
ここから先は、その人のやり易いところから変えていきます。
「断ったら駄目なやつを思われるんじゃないかな」という考え方を変えることがやりやすいのか、
それとも、これまでは「やります。任せてください」と伝え返していたけど、「実は今いっぱいいっぱいで~」と交渉する行動を試してみることがやりやすいのか。
基本的には、その人の取り組みやすいところを変えていきます。
不安なことや怖いことを試す方法は、下記の記事も参考になると思いますので、ぜひご覧ください。
対人関係療法と他者評価
僕は対人関係療法をバリバリ使いこなせる人間ではありません(言ってしまえば認知行動療法も)。でも、対人関係療法の中で、好きな考え方がありますので紹介します。
それは、自分の身の回りにいる人たちの重要度を明確に分けてしまおうという考え方です。
例えば、こんな感じ。
図では、赤い円に「配偶者」や「恋人」をあくまで例として置いていますが、どこに何を置かなくてははいけないという決まりはありません。
なので、例えば、赤い円の中に「友人」を置いたり、一番外側の円の中に「家族」を置いても全然OKです。
他人の評価が気になる人の中には、あたかも、自分の目に映る人すべてから嫌われたくない、とでも思っているように、こちらから見えてしまうような発言をされる方がいます。
今一度お伝えしますが、嫌われたくないと思うこと自体は悪いものではないと思います。
しかし、そのせいで、疲れ果ててしまったり、自分の望むような人生が送れなかったら、ちょっともったいないような気もします。
みなさんにとって、本当に嫌われたくない人は誰でしょう?
嫌われたら残念だけど、そこまでダメージが大きくない人は誰でしょう?
ぶっちゃけ、どうでもいい人は誰でしょう?
職場の人や、通りすがりの人とも、友人家族と同じように仲良くやろうなどと考えていたら、疲れ果てて心がまいってしまいます。
人によって重要度をわけるなんてけしからん!💢💢💢
人と人とのつながりは大事に!💢💢💢
という考えの方もいるかもしれませんが、自分にとって重要でない人とのつながりに対して、そこまでエネルギーを割く必要があるでしょうか?
その代わり、赤い円のなかにいる人に対しては、ありったけのエネルギーを注いであげてください、というのが僕からのメッセージです。
それこそまさに、スヌーピーの名言ですね。
I don’t have time to worry about who doesn’t like me.
I’m too busy loving the people who love me.
僕のことを好きじゃない誰かのことでくよくよする時間はないんだ。
僕は、僕を大好きでいてくれる人を大好きでいるのに忙しすぎるから。
こういう自分の中でのルールをあらかじめ決めておくことによって、人からの評価がそれほど気にならなくなった、という方は結構いらっしゃいます。
ぜひ、興味がある方は、紙に円を書いて試してみてください。
今日も読んでいただきありがとうございました。
皆さんにとって、良い一日となりますように。
あなたの1ポチが、心理職とタコをHappyにします🙇
今回の記事が少しでも参考になったよ!という方はぜひ、ポチってください↓↓↓
参考になる図書