タコブログ〜公認心理師と共に楽しむ〜

日々が楽しくなるようなコツを、公認心理師が心理学の知識を用いて紹介します。また、世の中の名言(時に迷言)を独断と偏見で心理学的に解釈していきます。

【HELP!!】他者に助けを求めることが苦手なあなたへ【心理学】【ONE PIECE】

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【HELP!!】他者にヘルプを出すことが苦手な方は必見です!!

 

今日の記事はこんな人におすすめです

 

・人に助けを求めることが苦手な方

・他人の助けにこたえたいと思っている方

・漫画「ONE PIECE」が好きな方

 

今日の結論

 

・助けを求めたくても求められない場合、何が邪魔しているか把握する

・人に助けを求めるスキルを育てるには、時に「待つ」ことも重要

・HELPを出されたら「教えてくれてありだとう」と伝える

 

 

本日の名言

 

こんにちは、タコです。

 

さっそくですが、今日の名言です。

 

「ルフィ………助けて…」

「当たり前だ!!!!!」

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引用 ONE PIECE 9巻/尾田栄一郎より

 

いやあ、名場面ですよね。

 

あの強気なナミが、ルフィに心から助けを求められた瞬間です。

 

今日はこの、他者に助けを求めることについて書いてみようと思います。

 

自分のことは自分でやるの功罪

 

これまで、子供から大人まで幅広い年齢層のカウンセリングを行ってきました。

 

そのような中で、年齢に限らず、他者にヘルプを出しにくいという人は少なくありませんでした。

 

ヘルプを出すことは他人に迷惑をかけるとか、一人では何もできない奴と思われたくない、とか。

 

ヘルプを出さない(出せない)理由は人それぞれでしたが、大体がこんな感じでした。

 

まあ、気持ちがわからなくもありません。

 

僕たちは子供の頃から、自分のことは自分でやりましょうと習ってきました。

 

自分のことは自分でやる

 

この言葉・考え方に全く異論はございません。

 

結局のところ、自分の機嫌を自分で取ったり、自分の周りの人間関係を自分で整理したり、そういうことができる人が、悩みをそれほど抱えることなく生活している印象です。

 

自分のことは自分でやる

 

一方で、なんでもかんでも一人で解決せよというような意味ではないと思っています。

 

なので、あくまで僕の場合ですが、自分のことは自分でやる、という言葉に、このような注意書きを付け足したいです。

 

自分のことは自分でやる(他者に自分からヘルプを出すことも含む)

 

こんな感じです。

 

自分のことを自分でやる意識やスキルと同じくらい、

 

他者にヘルプを出す意識やスキルも大事だと思っています。

 

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引用:https://www.silhouette-illust.com/illust/19944

 

何が助けを求めることの邪魔をしているのか

 

人になかなか頼ることができない方は、どうして頼ることができないのかをまずは具体的にしてみましょう。

 

何が邪魔しているのでしょう。

 

迷惑をかけたくない、というような考えでしょうか。

 

それとも、他者に助けを求める時の声のかけ方(行動)でお悩みでしょうか。

 

人によっては、自分で全部やり遂げないと達成感が得られないとか、気が済まないという方もいるかもしれません。

 

このように、具体的にしていくことが第一歩となります。

 

相手のヘルプを邪魔してしまう時

 

ここからは、相手のヘルプを邪魔してしまう時がある、という点について書いてみたいと思います。

 

これはよく、子どもと大人の関係で起こりやすいことなのですが、子どもの中には、ヘルプを出そうとはしているが、言葉にするまでに時間のかかる子がいます。

 

時間のかかる子どもに対して大人はそのもどかしさから、ついつい、あの手、この手を、大人の方から差し伸べてしまう時があります。

 

それはそれでもちろん、悪いことではありませんが、こうした先回りの支援は、その子どもの自主性(自発性)の成長を、時に邪魔してしまうかもしれません。

 

この子はきっとこうして欲しいのだろう。

 

きっと助けが必要だろう。

 

という予測は大変に良いと思いますし、こちらから手を差し伸べてあげないと、一向にヘルプを出さない子もいるので、難しいところではあります。

 

子どもの出す、言葉によらないヘルプサインはこちらの記事をご参考ください。

 

www.takonoblog.com

 

www.takonoblog.com

 

一方で、ヘルプを出す能力はあるはずなのに、ヘルプを出すのが遅い場合は、もっと早くヘルプを出しても良いんだよ、ということをその子に分かってもらう必要があるかもしれません。

 

なので、その子からのヘルプを、少し待ってみる、ということも大事な時があります。

 

具体的には、こちらに何かを伝えようとしてくれている子に対して、

 

「いつでもお話ししてね」

「何を言っても、怒らないと約束するよ」

 

という、話しやすい雰囲気を作ってあげましょう。

 

そして、一番肝心なのが、その子が自らヘルプを出してくれた時に、

 

「教えてくれてありがとう」

「自分からよく教えてくれたね」

 

必ず伝えてあげましょう。その上で、

 

「次からは、もっと早く教えてくれると、もっと気持ちが楽になるよ」

 

と場合により添えてあげるのも良いでしょう。

 

このように、他者にヘルプを出すことが何も悪いことではない、という経験を積ませていきます。

 

「ルフィ………助けて…」

「当たり前だ!!!!!」

引用 ONE PIECE 9巻/尾田栄一郎より

 

助けてと言う⇨助けてもらえるという経験が増える

 

きっと、苦しくならないうちに、ヘルプを出すことができるようになるでしょう。

 

以下のYouTubeからは、やっとのことで、ルフィにヘルプを出せたナミを見ることができます。このCM好きでした。


www.youtube.com

 

ONE PIECE 100巻!! おめでとうございます!!

 

今日も読んでいただきありがとうございました。

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