【行動】心を行動から分析する方法を紹介!!
今日の記事はこんな人におすすめです
・子どものとる行動が気になる方
・子どものとる行動の意味を知りたい方
・子どもと関わる全ての大人
今日の結論
・子どもの行動が気になる時は、4つのポイントから観察してみる
・行動は、形(形態)と意味(機能)に分けられる
・心理学で重視するのは機能の方
・行動を分析する、行動分析は子育てに役に立つ
子どものとる行動が許せる・許せない?
みなさんは、自身のお子さん、もしくは、周囲のお子さんのとる行動が気になったことはありませんか?
例えば、
あの子は、いつもイライラしている
あの子は、いつもビクビクしている
あの子は、いつもダラダラしている
といった具合にです。
では、ここでちょっと皆さんにお尋ねします。
先ほどの文章を、以下のように変えてみました。
印象は変わるでしょうか?
あの子は、先生に怒られて休み時間の間だけイライラしている
あの子は、作文を全校集会で発表するように指名されて、発表当日オドオドしている。
あの子は、学期末のテストが終わって、これまで勉強していた時間にダラダラしている。
・
・・・
・・・・・・
さて、印象は変わりましたでしょうか?
同じイライラや、オドオド、ダラダラではありますが、もしかしたら多くの方が、その子どものとる行動を許せるようになったのではないでしょうか?
行動が気になる時のポイント
さて、こうしてみてみると、私たち大人が、その子どもの行動が気になる時のポイントとして、以下の4つがあげられるかもしれません。
① その行動をとる理由(きっかけ)が明確でない
例:
怒られた時
片づけを命じられた時
好きな活動から勉強に戻るよう、うながされた時 など
② その行動の強度(強さ)が強すぎたり、弱すぎる
例:
おもちゃを思い切り投げつける(強)
「嫌だ」と言わずにごにょごにょしている(弱)
③ その行動の頻度(回数)が多すぎたり、少なすぎる
例:
毎日のように泣いている(多)
お手伝いを一年に一回しかしない(少)
④ その行動の持続時間(継続時間)が長すぎたり、短すぎる
例:
一日中、ご飯を食べる時以外はゲームをやっている(長)
授業中は5分と椅子に座っていられない(短)
なので、自分のお子さんや周囲のお子さんの行動が気になる時は、ぜひ、この4つのポイントから考えてみてください。
4つのポイントから、お子さんを観察することで、自分がどうしてその子の行動が気になるのか、何が問題となっているのかが、見えてくることがあります。
行動には2つの側面がある
さて次に、次の絵を見て、各質問に答えてみてください。
では最初の質問です。
Q1.この絵は、何をしているところでしょう??
・
・・
・・・
これは簡単ですよね。正解は「人が泣いているところ」です。
では、次の質問です。
Q2.この人はどうして泣いているのでしょう??
・
・・
・・・
いかがですか?こちらはもしかしたら、さまざまな回答が出てきそうです。
例えば、
転んで怪我をして誰かに助けて欲しくて泣いている、
とか、
お腹が空いて誰かに食べ物をめぐんで欲しくて泣いている、
など、
色々とあがってきそうです。
で、行動の持つ2つの側面とは、Q1とQ2の答えになります。
1つ目はQ1の答えでもある「人が泣いているところ」という行動の形(形態)です。
2つ目はQ2の例でもある「お腹が空いて誰かに食べ物をめぐんで欲しくて泣いている」という、行動の持つ意味(機能)です。
そして、心理学では、行動の形よりも行動の持つ意味の分析に力を入れます。
どうして、行動の意味の方に力を入れるの?
行動の形ばかりを重視していたら、「よく泣きやすい子」という評価で終わってしまって、なかなかその先の支援に繋がりにくいんだ。
イライラしやすい子、ビクビクしやすい子、ダラダラしやすい子だけで終わらない、っていうことだね
その通り!!
行動の持つ4つの意味(機能)
では最後に、行動の持つ4つの意味(機能)について説明します。行動の持つ意味は、大きく4つに分類できるとされています。
① 注目の機能
私を見て見て!という意味を持つ行動です。
例えば、授業中に離席すると大好きな先生から叱られる(注目される)ことが嬉しい児童にとっては、「離席」のもつ行動の意味として、この注目が当てはまる可能性があります。
② 逃避の機能
とにかく、その場から逃げ出したいという意味を持つ行動です。
例えば、授業中に音読するよう指示を受ける度、腹痛を訴える児童の「腹痛を訴える」行動の意味として、この音読課題からの逃避が考えられそうです。
③ 感覚の機能
それをしていると、気持ちが良いという意味を持つ行動です。
例えば、授業中にペン回しがやめられないのは、あの指先に伝わるクルクルとした感覚が気持ち良いからかもしれません。
④ 物や活動への欲求機能
〇〇をしたい!欲しい!というような意味を持つ行動の機能です。
例えば、おもちゃ売り場の前で大泣きしている子どもの「泣く」という行動は、おもちゃを買ってもらいたいという意味を持つ行動である可能性があります。
※一つの行動が複数の機能を持っている場合があります。
さて、いかがでしたでしょうか。
普段、何気なく目にしている「行動」の見方が変わりましたでしょうか。
このように、行動を分析することを「行動分析」と呼ぶということを、なんとなくでいいので覚えていてください。
また行動分析に関しては、しっかりと書いていきたいと思います。
それでは今日もお読みいただきありがとうございました。
皆さんにとって良い一日となりますように。
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