今日の記事はこんな人におすすめです
・子どもを褒めることが苦手な人
・子どもの「何を」褒めていいのか分からない人
・褒めすぎることは、その子にとって良くないのではと思っている人
今日の結論
・褒め方には、良い褒め方と悪い褒め方がある
・何でもかんでもやみくもに褒めることはNG
・どの行動が、どの程度できたら褒めるかを決める
今日の名言
人を使うには褒めて使う、叱って使う、批判して使うなどいろいろあるが、褒めて使う人が概して成功している
松下幸之助より
こんにちは、タコです。
みなさん、最近は褒められていますか?
子どもの頃はよく褒められていたのに、大人になったらめっきり褒められなくなったな、
とか、
昔からあんまり褒められたことないや、褒めるのも苦手だし、
とか。
今日は「子ども」を「褒める」ことについて考えてみたいと思います。
褒める前の準備その①:褒めすぎると良くないは本当か?
心理の仕事をしていると、子育てに悩む大人の人から、子どもの褒め方について質問をうけることがあります。
その中に、「褒めすぎは良くないって聞いたことがあるんですが、本当ですか?」と尋ねられる方が少なくありません。
ずばり答えてしまうと、
ただやみくもに褒めることはNG
としています。
叱りまくるよりは褒めまくるの方がまだ良い気はしますが、何でもかんでも褒めていると、褒められることを目的として行動する子、になってしまう可能性があります。
誤解がないように言っておくと、褒められることを目的として行動できる、というのも、子どもにとっては重要なスキルの一つだと個人的には思っています。
なので、褒めまくることが超NGか?、と聞かれたら、超をとったNGくらいかな、というのが正直なところです。
というのも、大人になってから人から褒められる機会ってあまりないですし、褒められることばかりを目的に行動していたら、褒めてもらえなかった時にその子はへこんでばかりいそうですよね。
褒めすぎることの、その他の弊害としては、文献により「失敗を恐れるようになる」であったり、「難しい課題に挑戦しなくなる」ということが考えられるそうです。
詳しくは、こちらの書籍をご覧ください。
以上の理由から、ただやみくもに褒めるのは、ちょっとナンセンスかなというのが正直なところです。
褒める前の準備その②:褒める前に、どの行動を褒めるか決めておく
ただやみくもに、その子を褒めるのではなく、周囲の大人から見て、もしくはその子自身にとって、伸ばしたい行動を具体的に決めましょう。
その際、具体的に、というのが大事です。
例えば、
やさしい子に育ってほしい、
と思うのであれば、「優しい」というのは漠然としていますので、もう少し具体的にしていきましょう。
例えば、お手伝いを率先してやってくれる優しい子、を目指すのであれば、そこからさらに具体的にしていきます。
優しい子 → お手伝いを率先してやってくれる優しい子 → 夕食を食べ終わったら自分の食器を自ら流しに運んでくれる子
というところまで、具体的にします。
ちょっとまって。たしかにこれは優しい子だけど、自分の食器を片付けるだけが優しいだけじゃないでしょ
おっしゃる通り。本当はもっと幅広い意味での「優しい子」になってほしいよね。
そうだよ!!
一方で、優しい、というただ漠然とした目標だと、実際に子ども自身が、自分どう行動すればよいか見通しが立ちにくいんだ。
子ども自身が迷っちゃうってこと?
その通り。そして、優しい子にしたい、という漠然とした目標だと、親側が、そのサポートでブレブレになるときがあるんだ。
ここでの「ブレブレになる」とは、例えば、片づけをしても、褒めてもらえる時と褒めてもらえない時がある、というようにサポートに波が生じたりといったことが考えらます。
波があることはいけないことなの?
いけないわけではないけど、褒めてもらえたりられなかったりだと、はじめのうち子どもは混乱してしまうよね。食後の片づけをまずは習慣化させたいのであれば、その行動が生じたときに、確実にその子を褒めていく必要があるよ。
なるほど。行動を習慣化させたい時は、まずは確実にほめつづけることが大事なんだね。
子どもは、自分の意志のみで動いているわけではありません。
僕たち大人が思っている以上に、子どもは周囲をよく観察しています。
褒める前の準備その③あなたの褒めるが、その子に効果があるかどうか
そして、これが意外と大事なのですが「あなたの褒めが、その子にとってはたして効果があるかどうか」の見極めも必要になります。
ありていに言えば、あなたの「褒める」がその子に効くかどうかを確認しよう、と言うことです。
大抵の子どもは(大人もですが)、褒められると喜びます。
一方で、褒められることを、その場面や声かけの仕方によっては嫌がる子もいます。
例えば、
・みんなの前で褒められるのは、たまらなく苦痛なお子さん
・思春期で、親から褒められることを、たまらなく恥ずかしるお子さん
・頭をなでられるのを、たまらなく嫌がるお子さん
などです。
つまり、その子が嫌がるような褒め方をしない、というのがポイントになります。
では、その子が喜んでいるかどうかの判断はどのようにすれば良いでしょうか。
一概に、全てがそうだとは言えませんが、以下のような反応が子どもから見られた場合には、あなたの褒め方を喜んでいると、判断して良さそうです。
・褒めた行動を、自ら積極的に行うようになった
・褒めた後に笑顔が見られた
・褒めていたら、子どもの方から近づいてくるようになった
など。
その子にとって嫌な形ではない、望ましい形で褒めてあげることをお勧めします。
いかがでしたでしょうか。
今日は、子供を褒める前に、大人側が準備することを紹介しました。
次回は実際に、褒める時のコツなどを紹介したいと思います。
今日の記事が皆さんのお役に少しでも立ちますように。
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