タコブログ〜公認心理師と共に楽しむ〜

日々が楽しくなるようなコツを、公認心理師が心理学の知識を用いて紹介します。また、世の中の名言(時に迷言)を独断と偏見で心理学的に解釈していきます。

あなたは【曖昧さ】に耐えられる?職場にいるあ曖昧さのプロの紹介

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最初はグー、ジャン、ケン、ポンッ!!

 

じゃんけんで出せるのはグーかチョキかパーのどれか。

 

そして、勝敗は、勝つか、負けるか、引き分けかのいずれかです。

 

じゃんけんってシンプルでいいですよね。シンプルだから、小難しいことが苦手な私にはしっくりきて好きです。

 

たまーに。

世の中もじゃんけんみたいに分かりやすいといいのになあ。

と思うことがあります。

 

世の中、はっきりさせずに、曖昧な答えを求められることって結構ありませんか?

 

・なんでも白黒させようとすんな

・今は答えを出さないで泳がせておこう

・良いとか悪いとか、そういう話ではない

・好きっていうか、嫌いっていうか、なんというか

・言わなくてもわかると思ってた

 

あー、苦手だなあ!!曖昧って苦手だなあ!!!もっとハッキリしてくれよ〜って思っちゃうんだよなあ。。。

 

曖昧さが苦手である私とは打って変わって、今の職場の上司に、この「曖昧さ」のプロがいます。

 

今日は、その「曖昧さ」のプロを紹介したいと思います。

 

なんでも曖昧にして、全て丸く収める

 

そのプロは、その場をまとめることが本当に上手です。ここでの「場」とは、会議だったり人間関係を指します。

 

その人の、会議での立ち振る舞い方を紹介します。

 

その人は、会議に出席しているAさん、Bさん、Cさんの全ての意見を網羅して、議題の解決策を私たちに提案します。

 

会議によってはAさん、Bさん、Cさん、Dさん、Eさんと人数が多くなりますが、たとえ人数が多くなったとしても、全ての人の意見を網羅して、解決策を提案されます。

 

なので、提案される解決策は、とても「曖昧」なものとなり、どのように動いたら良いか、結局のところ分からないことがあります。

 

えっ、それだとダメじゃない?

 

それがね、そうでもないんだよ。

 

不思議なことに、どのように動いたら良いかがハッキリしなくとも、物事がうまい具合に運びます。

 

私なりにその理由を考えたのですが、おそらくは、全員の意見が網羅されているので、その場にいる全員がその議題の解決に向けて、なんとかしなくてはと躍起になるからだと思います。

 

案や指示は別にハッキリさせなくとも、たとえ曖昧なままでもうまくいく。

 

そのようなことを、「曖昧さのプロ」から学ばせてもらっている気がします。

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引用:https://loosedrawing.com/

 

どちらにもつかないという「曖昧さ」

 

同じメンバーで長時間生活を共にしていると、喧嘩とまではいかないまでも、人間関係のいざこざは生じてきます。

 

これは確実にAさんが悪い!

 

これは絶対にBさんの言い分が正しい!

 

そうしたいざこざを目の前に、私の頭の中にはつい、そんなことが浮かんでしまいます。

 

そうしたAさん、Bさんを前に、曖昧さのプロは、どちらにも加担することをしません。

 

どちらの意見もちゃんと聞きながら、AさんとBさんの意見の折衷案を探ります。

 

それって、絶対に悪い人でも許されちゃうってこと?

 

許す・許さないではないと思うけど、でも、許されているように見える時はあるね

 

折衷案なので、どちらも100%満足というわけではなさそうです。

 

正直、こちらの頭の中で良い・悪いが決まっている状態の中での「曖昧さ」は、なんだか少し、気持ち悪いものがあります。

 

どうしてあのAさんが許されたんだろう、とか、これではBさんがかわいそうだ、とか、そんなことを考えると、関係のない私まで少し胸が苦しくなる時があります。

 

しかし、そうした「曖昧さ」は、結局のところ、組織を崩壊させずに済んでいるような気がします。Aさんも、Bさんも、曖昧さが続くといつの間にかその「曖昧さ」に慣れていくようで、何事もなかったかのように仕事をしています。

 

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引用:https://loosedrawing.com/

曖昧さに「耐える」ということ

 

この、物事をハッキリとさせたがる今の世の中で、日々、こうした「曖昧さ」触れられていることは、とても良い経験だなと思っています。

 

特に私の場合、何事も白黒ハッキリさせたいという癖が少し強くあるので、「曖昧さ」に耐えてみる、という経験は、また新しい一歩を踏み出せそうな気がして楽しみではあります。

 

・・・とは言うものの、曖昧さは、やっぱり私にとっては辛いことの方が多いです。

 

・曖昧な人間関係

・曖昧な指示

・曖昧なルール

 

どれもこれも、まだまだ苦手です。一方で、心理の道を続ける以上は、この曖昧さに向き合っていかなければなりません。

 

というのも、これはお世話になった心理の先生が口にしていたことですが、「心理の仕事をするということは、曖昧さに飛び込むこと」なのだそうです。

 

確かに、心という曖昧なものと向き合っていきますし、患者さんが常に明確なものを求めているとも限りません。

 

この先も苦戦することが多くありそうですが、曖昧さ、と上手に付き合っていきたいと思います。

 

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