タコブログ〜公認心理師と共に楽しむ〜

日々が楽しくなるようなコツを、公認心理師が心理学の知識を用いて紹介します。また、世の中の名言(時に迷言)を独断と偏見で心理学的に解釈していきます。

カウンセリングの江戸しぐさについて書いてみた

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こんにちは。タコです。

 

つい先日、心理学を学ぶ大学院生さんに、カウンセリングに入る際の服装マナーについて尋ねられました。

 

服装マナー

 

なんとなく、どんな格好でカウンセリングすることが、患者さんへの礼儀として正しいか、ということを尋ねているのだなあ、と思ったので、清潔感ある服装ならOKだよ、とこたえました。

 

するとその子は、もっと具体的な格好の指示を聞きたかったそうで、襟付きの服が良いのか、とか、パンプスを履いた方がいいのかなど、一つ一つのアイテムについて尋ねてきました。

 

そうだよね。初めてカウンセリングに入る時って、何もわからないよね。

 

と反省し、特に決まりはないけれど、もし色々と迷うのであれば、最初はスーツで入ってみたら?

 

とアドバイスしました。結局、その子はスーツでカウンセリングに挑んだとのことでした。

 

 

カウンセリングの江戸しぐさ

 

このやりとりを受けて、ふと、少し前に心理界隈でちょっと流行ったTwitter記事を思い出しました。

 

それがこちらです。

 

 

江戸しぐさ、とは上手いこと言うなあと、しばらくこのやり取りを面白がって眺めてみた時が思い返されます。

 

Twitter上でやりとりが、こちらにまとめられているので、興味のある方はぜひご覧ください。

togetter.com

 

私が経験したカウンセリングにおける江戸しぐさ

 

・患者さんの前では何もメモを取るな

・患者さんの前では、高級な時計などするな

・患者さんと会うときは、必ず襟付きのシャツを着ろ

・カウンセリング中にスマホは絶対に出すな

 

上記のことは、私もベテランの先生から言われたことがあります。結論から申し上げると、私はいずれも守れていません。

 

以下、それぞれについて説明したいと思います。

 

患者さんの前では何もメモを取るな

 

これはメモを取らないと無理、という私の記憶力の問題もありますが、メモを取る一番の理由として、患者さんの話をこちらが勝手にずれて解釈しないようにする防止策としてメモをとっています。

 

なので、私はメモを取るとき、メモを机の上に置いて、患者さんにも見える形で書いています。

 

そうすると、患者さんの話を、

 

「こんな感じであってますか?」

 

と確認することができますし、私はよく、心理教育をする際に図や絵を用いるのですが、メモをオープンにすることによって、その図や絵に目を通してもらいやすくなります。

 

患者さんの前で高級時計をするな

 

これに関しては、したくてもできねーよ、という話です。

 

私は時計にまったく興味がなく、今、仕事でつけている時計は、ホームセンターで安売りしていた1000円のものです笑

 

患者さんと会うときは、必ず襟付きのシャツを着ろ

 

これも全く守れていません。今は子供と関わることが多いので上はトレーナー姿がほとんどですが、大人と会う時も、上下セットアップにインナーはトレーナーという出立ちが多いです。

 

襟付きのシャツは、首元が気になってどうも落ち着かず、カウンセリングにかえって集中できなくなってしまいます。

 

カウンセリング中にスマホは絶対に出すな

 

これも全く守れていません。スマホはバンバン使用しています。といってももちろん、私用のメールやなんだのはオフにしています。使う際は、心理検査のストップウォッチとして使用したり、患者さんの生活に役立つようなアプリを紹介したりするときです。

 

また、子どもが教えてくれる自身の興味があるものその場で調べる際にも役立ちます(最近のポケモンの名前や、アニメが言われてもよく分からないで)。

 

自分なりの結論

 

自分がやっていることが100パーセント正しいとは思いませんが、従来の(?)カウンセリングのルールが、今のカウンセリングにはもしからしたらフィットしない、ということはあり得るのかなあと思います。

 

少し乱暴な言い方になりますが、患者さんがよくなるためならなんでも使え、というのが私のスタンスでもあります。

 

一方で、絶対に忘れずに行うことがあります。それはケースフォミュレーションとその共有です。

 

ケースフォーミュレーションとは、患者さんがその辛い状態から抜け出せずにいる状態を図式化することです(言い換えれば、患者さんの抱える問題がどうして発生していて、どうして維持されているかを、分析して予測し、そのことを患者さんとしっかりと共有していくことです)。

 

たとえ、襟付きのシャツは着ていなくとも、そして、カウンセリング内でスマホを活用していようとも、ケースフォーミュレーションだけはしっかりと行います。

 

さて、いかがでしたでしょうか。

 

今日はカウンセリングの江戸しぐさ、について、色々と書いてみました。皆さんの職場には江戸しぐさがありますか??

 

今日も皆さんにとって、良い一日となりますように。

 

またね!

 

過去の記事もぜひどうぞ!!

 

 

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