タコブログ〜公認心理師と共に楽しむ〜

日々が楽しくなるようなコツを、公認心理師が心理学の知識を用いて紹介します。また、世の中の名言(時に迷言)を独断と偏見で心理学的に解釈していきます。

【我慢】子どもに我慢を覚えさせることについて

f:id:ikizuraitako:20211014220936p:plain

 

こんにちは。タコです。

 

カウンセラーの仕事をしていると、よく、学校の先生や保護者の方から、以下のようなご相談を受けます。

 

うちの子ども、ぜんぜん我慢が出来なくて・・・

 

衝動性が強くて、思ったことをすぐ口にしてしまうし、我慢をする気が感じられないというか・・・

 

と、いうわけで、今日は「子どもの我慢」について書いてみたいと思います。

 

我慢について

 

我慢する力って確かに大事ですよね。

 

大人の多くはそのことをよく理解しています。

 

一方で、子どもの多くは我慢することが苦手であることが多いです(もちろん、我慢が得意な子もいます)

 

また、先ほどの例のように、衝動性が高い(なんでもすぐに)という発達に特性があるお子さんの場合、我慢を強いられるということは、とてもストレスとなっている可能性が高いです。

 

○○しないで!

 

とか、

 

我慢しなさい!

 

という言葉は保育園や幼稚園、学校、家庭でよく聞かれるワードです。

 

良く聞かれるワードであるにも関わらず、子どもに「我慢」がなかなか入っていきません。それはどうしてでしょうか?

 

我慢をさせる際のポイント

 

ずばり結論から言ってしまうと、我慢をして得られるメリットが、その子供にとって少なかったり、全くなかったり、といったことが要因として考えられます。

 

ひらたくいってしまうと、我慢をするよりも、例えば暴言を吐いたり、自分の好きなことをしていた方が、スッキリする、楽しい、というようなメリットが得られるのです。

 

えー、でも我慢は大事でしょ?

 

そうだよね。たとえばタコ君は、これから一年間、大好きなタコ焼きを食べることを我慢しなさいって言われたらどう?

 

えっ、一年間も?それはちょっと・・・

 

その代わり、今、ここで大きな声を出して暴れたら、君の大好きなタコ焼きをプレゼントされると知っていたらどう?

 

ワー!!!!!!ジタバタ!!!(即)

 

(こいつ・・・)

 

このように、私たち大人がまず意識しなくてはいけないことが、

 

子どもに我慢をさせた後に、その子供にとってのメリットがあるか

 

という点がとても重要になります。

 

我慢した後の子どもにとってのメリットとは

 

例えば、同級生に暴言を吐きたくなった子どもにとって、暴言を吐くことを我慢できたメリットとしては何が考えられるでしょうか?

 

暴言を我慢すれば、その同級生との関係性が保たれる

 

そうだね。それは間違いなくあるよね。一方で、その同級生との関係性が保たれるというメリットが、いつ、自分のもとに来るのか、ということも、とても大事になるよ

 

子どもにとってのメリットは、なるべくすぐ、かつ、確実に訪れるものの方が良いです。

 

確かに、同級生との関係を保てる、というメリットは長い目で見ればとても重要なことではありますが、いつそうなるかは分からない友だちとの良好な関係は、暴言を吐いてスッキリするというメリットに負けてしまう可能性が高いです。

 

一方で、私たち大人は、我慢することの重要性を、その経験から重々に身に染みていますから、ついつい子どもに向けて以下のようなセリフを吐いてしまいます。

 

・我慢しないと周りから嫌われちゃうよ

 

・暴言を吐くと、相手が傷ついちゃうよ

 

これらの言葉が決して駄目というわけではありません。ただし、この言葉かけだけだと、子どもにとって何もメリットを感じられないまま終わってしまうので、もう少し工夫が必要となってきます。

 

以下にそれらの工夫について紹介します。

 

じゃあどうするか、を子どもと決める

 

暴言を吐かない

 

という目標から、

 

暴言を吐く代わりに何をするのか

 

という目標を子どもと一緒に決めてあげてください。

 

例えば、暴言を吐く代わりに、その同級生の近くから離れる、というような具体的な行動設定だとなお良いです。

 

その子供が「そんなことはできない」と思えるくらいのレベルの高い行動では、まるで意味がありません。なので、暴言を吐く代わりに何をするのか、という目標は、子どもと一緒に考えてあげてください。

 

目標が決まったら、口頭だけでの約束とするのではなく、紙に書いてあげると良いでしょう。

 

耳から聞いた言葉がなかなか頭に残りにくかったり、言葉の能力に少し苦手を覚えている子供にとって、書いて説明してあげるという配慮は有効となり得ます。

 

目標はまずは一つずつ

 

よく、親御さんや学校の先生とお話させていただくと、あれもこれも我慢させるようにしたい、というように、たくさんの目標を掲げられることがあります。

 

もちろん、ゆくゆくは色々なことを我慢できる(自分でコントロールできる)ようになると良いのでしょうが、まずはその中でも、取り組みやすいものを一つだけ選んでもらいます。

 

一つの目標に絞ると、親御さん自身が、その子のその行動だけにまずは注目すればよいという余裕が生まれます。

 

あの行動も、この行動も気になる、という気持ちをいったんおさえて、まずは取り組みやすいところから、ターゲットを一つの行動に絞ってみましょう。

 

目標達成後のメリット

 

そして、繰り返しになってしまいますが、暴言を吐く代わりに、もしもあなたと決めた約束が守れた時には、意図的に、その子にとってメリットが訪れるような設定をしてあげると良いでしょう。

 

一例として、もしもその子が人から褒められることが大好きなのであれば、褒める、というメリットを設定してあげるといいかもしれません。

 

その時も、我慢できて偉いね、という褒め方よりも、「先生と二人で決めた約束である○○○○を守れたね、頑張ったね!」というような、具体的に何が良かったのか、その子どもに伝わるような褒め方だとなお良いです。

 

子どもの褒め方については、以下の記事もご参照ください。

 

www.takonoblog.com

www.takonoblog.com

 

でもさ、親も先生も忙しいんだから、その子がちゃんと我慢できたかどうかを、一日中、監視しているわけにはいかないじゃない

 

その時は、「もしも、先生がいない所で決めた約束を守れたら、先生の所にぜひ報告しに来てね。楽しみに待っているからね」という具合に、その子に報告に来させる、というルールを設けてしまえばOKだよ

 

先生に褒められるために暴言を吐くのを我慢するなんていうのはちょっと・・・という考えの方もいらっしゃるかもしれませんが、子どもにとっての動機づけとして、褒められるために頑張る、というのは、時にものすごく有効です。

 

衝動性が高くて自身のコントロールの制御が難しいお子さんにとっては、その子がゆくゆくは自分自身をコントロールできるようになるための、前段階が必要です。

 

その前段階として、私たち大人の関わり方があります。

 

その子が少しでも望ましい行動をとれた時、しっかりとその子にとって意味のある反応(例えば大人に褒められる等)を提供してあげることで、子どもは自らの行動を調整していくようになります。

 

 

さて、いかがでしたでしょうか。

 

今日は、子どもに我慢させることについて書いてみました。

 

※子どもに我慢をさせることに、に対して抵抗を感じる方もいらっしゃると思います。そのような方は、ぜひ、この記事の「我慢」のところを「子ども自身のコントロール」という言葉に置き換えて今一度お読みいただくと、読みやすくなるかもしれません。

 

長い記事になってしまいましたが、最後までお読みいただきありがとうございました。

 

今日も皆さんにとって良い一日となりますように。

 

あなたの1ポチが、心理職とタコをHappyにします🙇

ランキング3位以内に入りたくて我慢できないタコのブログ村はこちら!お好きな方のバナーをポチってもらえると、とても嬉しいです!↓↓↓

にほんブログ村 メンタルヘルスブログへにほんブログ村 哲学・思想ブログ 心理学へ