みなさん、こんにちは。タコです。
最近ふと感じていることがあります。
それは、他の人に対して、いかに感謝できるかということです。
感謝?
そう、感謝。
そんなの簡単じゃない?
それが、そうでもない気がするんだ
感謝の定義
そもそも感謝ってなんでしょうか。心理学のある研究では、感謝について、以下のように定義しています。
感謝とは,“他者の善意によってもたらされたと知覚した恩恵の受領に対する肯定的な感情反応”をさす。
引用:Tsang, J. A. Gratitude and prosocial behavior: An experimental test of gratitude. Cognition and Emotion, 2006, 20, 138‒148.
つまり「他の人から良いことをしてもらえたと感じたことに対する、肯定的な感情の反応(例えばお礼を言ったり)」という感じでしょうか。
心理職として働いていると、どうしても、不安とか怒りとか悲しみといった、いわゆるネガティブな感情を取り扱うことが多いので、感謝、のようなポジティブな感情について、最近は考えられていなかったなと思いました。
感謝をするとどんないい事がある?
感謝をすることには、さまざまな効果が期待されています。それぞれの研究によって、可能性が考えられた効果はまちまちですが、見つけられたものだけを列挙してみます。
感謝することで得られるメリット
・ストレスの低減や精神的健康の促進
・他者に対して、良く振舞おうと動機づけられる
・他者の過ちに対して許しやすくなる
・心拍数の安定(α波の増大)
・楽しさや嬉しさを感じやすくなる
・孤独を感じにくくなる
・質の高い人間関係を築いていくことのできるパートナーの発見
・質の高い人間関係を保てているパートナーの再認識
参考にした文献
・有光興記.ポジティブな自己意識的感情の発達.心理学評論.2010, 53, 124-139.
・McCraty, R. & Chikdre, D. “The grateful heart: The psychophysiology of appreciation.” The Psychology of Gratitude. Emmons, R.A.; McCullough, M.E., eds. Oxford University Press, 2004, 230-255
・McCullough, M. E., Kilpatrick, S. D., Emmons, R. A., & Larson, D. B. (2001). Is gratitude a moral affect? Psychological Bulletin, 2001, 127, 249‒266.
・Robert Emmons “Why Gratitude Is Good” Greater Good Magazine(カリフォルニア大学バークレー校Greater Good Science Center発行), 2010年11月16日掲載
感謝を口にすることの重要さ
じゃあ、私自身、ふだんから感謝を述べることができているかといわれると、あやしいところがあります。
でも、意識して言おうとはしています。
そしてそれは、別に「ありがとう」という感謝の気持ちが湧いていなくても、とりあえず「ありがとう」と言っている時もあります。
感謝の気持ちが湧いていないのに、「ありがとう」を伝えてもいいの?
こちらが感謝の気持ちを伝えても、受け取り手の方が「ただ、ありがとうって言っておけばいいとでも思っているんでしょ」と捉えてしまうこともあるし、心からの「ありがとう」ではないけれど、受け取り手が良い気持ちになる時もあるんだ。
うーん、じゃあどうすればあいいの?
なので、とりあえずでも「ありがとう」と感謝の言葉を述べておくことは大事かなって思うんだ。
「ありがとう」と述べておいた方がいいような場面では、なんとなくでも述べておくといいかもしれませんね。
言霊的に(なんていうと、他の心理士から怒られそうですが)、ありがとうと口にしているうちに、いつの間にか感謝の気持ちが湧いていた、なんていうこともあるかもしれません。
いかがでしたでしょうか。今回は、感謝の気持ちについて書いてみました。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
みなさんにとって、良い一日となりますように。
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